佐々木善之介の話

ちいさいころは、おかあさんがいませんでしたが、おとうさんとしあわせにくらしていました。

きのうは、となりにすんでるゆきちゃんにすきだといわれました。
きょうは、としうえのかおりちゃんにすきだといわれました。

でもぼくはどっちのおんなのこもすきではありません。
ぼくは、いつもいっしょにあそぶさとしくんがだいすきです。

小学校ではクラスの人気ものでした。
運どう会ではかけっこは一番。
算数も国語も音楽のテストだって、ぜんぶ100点。

お父さんは来られなかったので、運動会はおばあちゃんとふたりだけだったけど。
テストを持って帰るとお父さんはほめてくれました。

今日はバレンタインデー。
チョコレートを15個もらいました。

うれしいけれど、女はどうしてチョコレートなんかくれるんでしょうか?
お返しをするのがたいへんです。

小学校高学年ぐらいから、中学生までは最悪だった。
みんなしねばいいのにと思ってた。

人間は自分が本当にほしいものを手に入れられるようにはできていないんではないのだろうか?

成績がいい?
運動神経がいい?
顔がいい?身長が高い?

女にモテるからなんだというのだろう。
そんなにほしければいつでもくれてやる!!!

凡庸なヤツらが、妬みそねみであることないこと。
言いたいことだけ言っては去っていくんだ。
くだらないいじめは楽しいか?

祖母は他界し、父は仕事でほとんど帰ってくることはなかった。
好きだと言われたら付き合ってみるけど、アイツらはオレに理想を求めるばかりで、本当のオレなんか知ったこっちゃない。

アイツらはみんな透明なオレと付き合ってるだけなんだ。

孤独。
生きてて楽しいのかオレには全く分からない。

高校は男子校に入ったのだが、雌というのはどこまで動物なのだろうか?
どこまで俺を追いかけてくる?
お前ら俺の人生の足枷にしかなんねーんだよ、バーカ。

日本にいることに疲れた私は、逃げるように留学をした。

基本的には留学しても、どこの雌も男を追いかけ回すのは同じだった。
一点、大きく違ったのは、雌が群がる男にも、男はきちんと友情を結んでくれることだ。

私たちはときに、群がってきた女で遊んだ。
誰が一番モテたかはもちろん、誰が一番ブスな女と寝た勇気ある男か競いあい、ときに抱いた女を交換することもあった。

海外での経験で、私は自分の人生を楽しく過ごしていたが、父の意向もあり、いつまでも遊び呆けているわけにもいかず、日本に戻り、医師になるべく大学に進学した。

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