春野知広と佐々木善之介の話

「…善之介…オレのこと玩具にするの?」

電話口の向こうから知広の悲しみに満ちた震える声が聞こえる。

「嫌ならいいけど。」

善之介は鬼畜にも言い放った。

「…いい時間だし。電話も切るね。」

「ちょっ…ちょっと待って…」

知広が焦って食いぎみに善之介を止める。

「…嫌じゃない!い、嫌じゃないけど!」

知広の声はほとんど泣き声だった。

「嫌じゃないけど!!!…すごく久しぶりだし…善之介がいいなと思っただけ。」

「だから、オレだと思ってって言ってんじゃん。」

善之介の冷たい言葉に知広は唇を噛み締めた。
手にしたディルドに自らの精液を練っとりと塗る。

「足りなかったら、ローション足して。」

聞こえる善之介の指示に従い、知広はローションを足した。
ぬるぬるとしたディルドの先端を知広は自分の尻にあてがう。
よくよく考えてみると、それは久々に尻に入れるのが怖いぐらいの太さだった。

「あ…あああ………んっ………無理っ!!!先っぽしか無理だよ!!!!!」

先端だけ入れてみて、知広は携帯にすがりついた。

「いやいやいやいや…!入るでしょ!オレ、同じぐらいじゃない?それより小さいってこと?」

「ちっ…違うけど…」

「じゃあ、入るって。」

善之介のめんどくさそうな返答に知広は傷ついたが、それはきっと言うことをきかない自分が悪いんだと、健気に思いなおし、ディルドを再び尻にあてがった。
知広は深呼吸し、腹から力を抜くようにする。

「あっ…あっ…あああああ…あっ…善之介…善之介!!!…あっ…あっ…あんっ!」

ディルドを体のなかに納めるのと同時に、思わず声が出た。
知広の目から涙が溢れる。

「…あっ…あっ…ぜん…善之介…は…入った…あっ…」

「…ちょっと動画見えないから、写メ送って。」

「…んっ…んっ」

知広の目から涙、鼻からは鼻水が流れ出てきた。

「『オレのケツマンコに善之介のおちんちん入れてください』って写メ送って。」

ぐしゃぐしゃに泣いているのは、悲しいからなのか、怒っているからなのか、悔しいからなのか、気持ちいいからなのか、知広にはよく分からなかった。
もはや考える気力もなく、知広はディルドの入った自らの肛門を写メに取り、善之介の言うとおり、LINEで送った。

―オレのケツマンコに善之介のおちんちん入れてください。

それは知広にとって非常に屈辱的なことだったが、羞恥心とは裏腹に、睾丸に甘い刺激が走り、ぺニスが再び硬くなるのを感じた。

―善之介、愛してる。

「オレは絶対変態だ」と知広は思った。

―善之介、愛してる。

完膚なきまでに自尊心を踏みにじられている相手を愛している自分はドMだと分かっていたが、もう知広の気持ちは止められない。

「あっ…あっ…あっ…あんっ………」

知広は自らの肛門尻に挿入したディルドを出し入れし始めた。

「あっ…善之介…あっ…あっ…あんっ…善之介…善之介っ!!!」

ディルドを出し入れしながら、知広は自ら腰を振っていた。
心も体も、知広にはもはや止められない。
精神的にも肉体的にも、知広には夢中になって善之介を求めることしかできなかった。

 

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