繭の中

月曜日。
オレは、朝から善之介に学校まで送ってもらった。
帰りは、善之介の授業が終わって迎えに着てもらうまで、図書館で待ってることになった。

文系のオレは、善之介とは校舎が違う。

「じゃまた、夕方。待ってるね。」

車を降りようとするオレの手首を善之介が掴むので、オレの顔を不安そうに見た。

「大丈夫だよ。迎えにくるのちゃんと待ってる。」

キスでもすれば安心してくれるだろうか…
オレは善之介に自らキスをした。

「…ともぴょん、行かないで…」

フレンチキスのつもりが、善之介に求められるまま何度もするうちに、呼吸が荒くなり、舌が唇の間に割り込んでくる。
唇が求められるほどに、善之介がオレの手首を掴む力が強くなる。

「…ふ…あ…やめ…」

善之介が助手席に前のめりになり、荒々しくオレを抱き寄せる。

「んっ…んっ……」

上着のなかをまさぐられ、乳首をねぶられ、乱れた声が出る。

「ふ…と、ともぴょん…しごいて。」

善之介の言葉に、オレは右手で、善之介をしごきはじめた。
ゆっくり、触れるか触れないかのように撫でるのを繰り返し、善之介の荒くなる息づかいに呼応して、手の動きを早める。

「あ…あ…も…ともぴょん…」

朝っぱらから、しかも公道で。
思ってもない濃厚な絡みに、オレは涙目だった。

善之介が助手席の俺に覆い被さり、ズボンを膝までおろして、オレのケツに突っ込み始めた。

「あっ…あん…あん…あん…あ…」

堪えても漏れる声が車が揺れる音に掻き消される。

一限目の授業前で学校の回りにはほとんど人がいないのが救いかもしれない。
車が俺たちの動きに合わせて上下に揺れる。

「う。」

善之介が果てるのと同時に、車の揺れが止まる。

星の数ほどやりすぎて、もはや善之助とのセックスには嫌悪感はないけれども、さすがに朝っぱらさら、公道でカーセックスするのには参った…

「…善之介、確実に一限目飛ばすんじゃね?」

善之介は冷静にうなずきながら
「ともぴょん、絶対待っててね。」
と念を押し、オレの首筋に真っ赤なキスマークをつけた。

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