ベッドの脚から鎖に繋がれてるんだ。 ベッドの脇にはポリバケツが置かれていて、善之介の留守中はそこで用を足す。 オレは裸に白いバスローブを着て、学校へ行く気力もなく、日がな一日、ただ寝ていた。 ただ寝ているだけでも、腹減る […]
「じゃあな。」 善之介がさよ子に声をかけたとき、さよ子は風呂場でガタガタ震えていた。 「ともぴょんもなんか言ったら?」 さよ子が顔をあげた。 「…じゃあ…ね…」 さよ子はなにか言いたげだったが、オレはさっさと踵を返した。 […]
善之介の舌が唇から首筋を伝っていく。 その手はケツを撫でながら、割れ目へ。 そして、穴へと這って行く。 「…あ」 指が挿入される。 人差し指だけだったのが、中指、薬指と入れられ、なかでバラバラと動かされ、腸壁を刺激させる […]
「…なんでもするから!!!」 さよ子のほうに向かおうとする善之介にすがりつき、オレは懇願した。 「なんでもするからさよ子には手をあげないでくれよ…」 善之介は目を細めてオレを見た。 「…じゃあ、舐めて気持ちよくしてよ。」 […]
善之介の声は笑っているが、全く笑っていない目に、静かな怒りが伝わってくる。 ―なんで、善之介がさよ子の家に? 驚きと恐怖で、オレはその場に立ちすくんだ。 「ごめんね、春野くん。嘘ついてぇ。」 キッチンのほうにいたさよ子が […]
「おはよ。よく眠れた?」 目覚めるとさよ子がいる。 久々にみそ汁のいい匂いをかいだような気がした。 手づくりの朝飯がうますぎて、朝からおかわりしたのは高校生以来だ。 朝飯を食べたオレは学校に行く準備をした。 「今日は何時 […]
さよ子の部屋は意外にもこざっぱりはしているものの、程よく女性らしい部屋だった。 白を基調にしたインテリアで統一されているからかもしれない。 「インテリアで統一」とはいっても、6畳一間にシングルベッドとローテーブル、テレビ […]
「よろしくお願いします。」 さよ子の声が聞こえた。 思わず頭をあげるオレ。 さよ子が頭を下げていた。 「こ…こちらこそ!」 慌てて頭を下げなおすオレにさよ子が微笑んだ。 この後のことは覚えていない。 味とかよく分からない […]
さよ子と二人きりで飲むのは初めてかもしれない。 お昼を食べたり、お茶したり、そういうことは何度かあったけれども、夜こうして二人きりで会うのは初めてだ。 それにしてもさよ子にフラれて約1ヶ月。 自分からフッておいて、今さら […]
お疲れさまです、こんばんは。 日曜日とか14時間とか仕事でして、激疲れてます。 シモガケでございますー。 体力の回復しようと思って、ちまちま休憩を取り、ニュースとか確認するのですが、気が滅入る。 げんなり。 吉本って会社 […]
ほどなく、ベッドの方からは、入来昭仁の穏やかな寝息が聞こえてきた。 ―いつ男に犯されるか分からない。 身を堅くしていた知広は、身体に入った力を、ようやく抜くことができた。 入来くん、いいヤツだなぁ。 そんないいヤツを疑っ […]
男子学生用の学生寮は学校と同じ敷地内の奥まった一角だ。 靴が乱雑に散らばる玄関から見える階段を昇り、2階に入来昭仁の部屋はあった。 昭仁の部屋は一学年上の先輩と相部屋だった。 この寮は、学年が上に上がると独り部屋になるよ […]
お疲れさまです、こんにちは。 ここのところストレスフルな日常を過ごしており、久しぶりのお休みのような気分です。 シモガケでございますー。 本日も『マワタデクルム。』更新しました。 こちら『小説家になろう』にて完結しており […]
さすがに11月ともなると夜は冷え込むなと入来昭仁(いりきあきひと)は思った。 寮住まいだから部室まですぐそことはいえ、風呂上がりの身体だ。 もう一枚上に着てればよかった。 ケータイなくしたことといい、今日は失敗続きだ。 […]
おはようございます。 朝から大雨ですね。 シモガケでございますー。 『マワタデクルム。』更新しました。 朝元気なんで、こうしてブログとか更新するようにしているんですけども。 最近疲れてるんでしょうねー……夜のネガティブ感 […]
ついに架純にも彼氏ができたかー… 友だちが幸せなことは喜ばしいことだが、小野さよ子は自分だけ恋人がいないことに内心焦っていた。 今年のクリスマスまでにはあと2ヶ月をきっていて、去年一緒に過ごした友だちはみんなめでたく恋人 […]
おはようございます。『マワタデクルム。』更新しました!最近朝の調子がいいので、1時間ほど早く起きて朝活してます。シモガケでございますー。 ジャニーズ事務所関連の大きなニュースが話題となっておりまして。 元?……いや、休眠 […]
母との電話を切ったオレの頭のなかは明晰だった。 昨日の夜、善之介とセックスして。 朝微睡みながら、善之介とセックスして。 ぼんやりと時間を過ごしていたが、母親の声だけで、現実に引き戻されてしまった。 母は偉大。 現 実 […]
おはようございます! 『マワタデクルム。』更新しました。 今日は早出でまた12時間ほど働かねばなりません。 シモガケでございますー。 つら。 そんなことは置いといて。 「読者」の方に「星つけてあげて」とか、「感想書いてあ […]
授業があるから。 善之介は一限目から学校に行った。 オレは、ぼんやりしながら朝の情報番組を見てた。 ふとケータイを見ると珍しく、昨日、母からの電話があったようだった。 着信が1時間ごとに3回ほど入っていた。 「…もしもし […]
セックスしたあと、オレたちは眠っていたようだ。 風呂場で失神したせいもあったのかもしれない。 今日もいろいろあって疲れてしまった。 今ただ眠りたい。 現実が夢なのか。 夢が現実なのか。 夢か現か分からなくなればいい。 善 […]
前の記事の続き。 そーそー。 私、根がネガティブなんですよ。 他人の評価を気にする、自意識過剰タイプ。 これ中学校の先生にも言われたそうです。 そういうの含め黒歴史なんですが。 あんまり、ツイッターとかで鬱らないけど、基 […]
お疲れさまです、こんばんは。 今日は美容院に行って髪切ってきました!すっきり!!! シモガケでございますー。 三連休最終日。 気力体力回復してまして、朝から勉強したり。 あと、橋川硬児著『口べたな人、繊細な人、敏感な人ほ […]
カーテンを開けると東の空がオレンジ色に染まっていた。空の上の方はまだ薄紫色をしている。隣家の屋根の上から昇ろうとしている黄色い朝陽には、薄い紫色の雲が四つ連なって掛かって見えた。 林範子《はやしのりこ》は40歳を迎えた今 […]
『暗殺者』――アサッシン「assassin」の語源をご存知だろうか? 「assassin」の語源は、アラブ語の「hashshashin《ハッシャーシーン》」。「hascise《ハッシシ》」を吸う者という意味からからきてい […]
「お客さん、終点ですよ」 高めの鼻にかかった掠《かす》れた声だ。聞いていて心地くはない声で話し掛けられ、重たい瞼ををゆっくりと開けると、目の前に駅員がいた。 駅員は黒縁眼鏡をかけた色白の痩せた男だ。濃紺色の制服の布地が腰 […]
あらすじ 小説投稿サイト『カクヨム』にて板野かもさま主催による『第1回 #匿名短編コンテスト・始まり編』参加作品集。 ◎板野かも様プロフィール https://kakuyomu.jp/users/banno ◎第1回 # […]
蜘蛛の巣に蝶が引っ掛かっている。 そのまま放っておくと、やがて蝶は蜘蛛に補食されてしまうのだろう。 君はかわいそうに思って蝶を逃がしてやるだろうか? オレはどうだろう? あるいは、オレは、蜘蛛の方をかわいそうに思うかもし […]
お疲れさまです、こんばんは。 7月三連休中日の日曜日ですけれども、ワタクシ、10時間ほど仕事しておりました。 シモガケでございます。 今帰ってきまして、ご飯食べて、『マワタデクルム。』更新しました。 さてさて、表題の件。 […]
気がつくとオレは大判のバスタオルにくるまれ、ベッドに寝かされていた。 カーテンは敷かれ、ダイニングの方から漏れている明かりで、ぼんやりと薄闇のなかだった。 もう夜か。 あまりにもしつこく弄り回されたからか、下半身が熱を持 […]
「…あ…んっ…」 オレの住んでたボロアパートとは気密性が違うのだろうか。 風呂場はかなり蒸して息苦しい。 湯加減も少し温めなのかもしれない。 蒸気が上がり、石鹸の香りだろうか。 蒸気とともになんとも言えないいい香りが充満 […]
お疲れさまです、こんばんは。 最近わがままボディすぎて、Mとかの既製服だとビリッて破れがち…… シモガケでございますー。 性懲りもなく、『マワタデクルム。』。 更新しました。 現在の職場ではTシャツ×デニムとかいうカジュ […]
善之介の家は四ッ谷番町にあった。 新宿通りを奥に入ったところの大きなマンションが立ち並ぶ、そのひとつが善之介の家だ。 親の所有するマンションのひとつなのだそうだ。 エレベーターで20階…最上階に昇る。 ドアを開けると廊下 […]
お疲れさまです、こんばんは。 歯医者行ってきました。 シモガケでございますー。 SixTONES & Snow Man主演『少年たち』@東京日生劇場落選した本日も、平常運転でブログは更新しております。 『マワタデ […]
確かにオレは引っ越すことを決心したんだけど。 アパートの部屋のオレの荷物がない。 ない! ない! キレイさっぱりない!!! 脱ぎっぱなしで置いてた服も! 敷きっぱなしの布団も! 読まずに積んどくだけの本も! どこへ!?! […]
お疲れさまです、こんばんは。 企画・構成・総合演出 ジャニー喜多川 SixTONES & Snow Man主演『少年たち』@東京 日生劇場、本日当落出ましたね。。。 シモガケでございますー。 ワタクシ、ヲタ卒宣言 […]
お疲れさまです、こんばんは。 実は先日7日10年以上続けてきたジャニヲタブログを閉じた。 シモガケでございます。 老後資金2000万円問題ではないですけれども、そろそろ本気で貯金もしなければならないし。 転職したし、経済 […]
女に振られ、男に掘られたあの悪夢のような日から1ヵ月が経とうとしている。 毎週のようにさよ子とはゼミで会うけども、授業で話す以外は話すことも特にはない。 そういえばこの前、帰り際に 「サークルの忘年会には善之介くんと来て […]
お疲れさまです、こんばんは。 今日はなんだか仕事運が悪い日でした。 そんな日もあるよね! シモガケでございますー。 病院から帰ってきまして、今『マワタデクルム。』第6話更新しました。 『マワタデクルム。』 年末脱臼して入 […]
昨日のことは覚えていない。 春野知広は思った。 例え覚えていたとしても、覚えてない。 昨日は、さよ子にコクって、フラれて、善之介と酒飲んで 泥酔して、家まで送ってもらって、それから… それから…? 「ケツいて。」 起きた […]
お疲れさまです、こんばんは。 このサイトづくりがひと段落したので、今日から一日30分、法律の勉強始めてます。 シモガケでございます。 ワタクシ、仕事を変えて、東京都から田舎へ移住したわけなのですが、これまでいた業界が随分 […]
東は漢土から西は新大陸に至るまで、地球上至るところに植民地を持ち、「太陽の沈まぬ国」と呼ばれているイェゴス帝国本国はコンティネンス大陸北西に位置する小さな島国である。 イェゴス南部の港町、バドゥーはその「白い岸壁」で有名 […]
あらすじ 19世紀後半あたりの 限りなくイギリスっぽいイェゴス帝国と 限りなくフランスっぽいプランセールの間にある海峡を航海する客船「イヴ・ド・パラディ」。 つい出来心でこの船で密航することになったドウヨ・ノエル=コーヌ […]
お疲れさまです、こんばんは。 本日七夕ですね シモガケです。 『小説家になろう』と『カクヨム』に散っておりますオリジナル小説保管用のサイト、いったん形だけですが、作成しました。 WordPressをテンプレートからもりも […]
何度忘れようと思ったかは分からない。 知広くんは男なんだ。 女が好きな男なんだ。 小野さよ子が好きな男なんだ。 何度も忘れようと思った。 もし、ともぴょんが、さよ子とうまくいかなかったら? そのときはチャンスなんだろうか […]
入学式。 例年に比べて遅咲きの桜が舞い散るなか、私が初めて見たのが、春野知広だった。 久々に見た桜の花の下、花に負けじとピンクに染まった彼の頬と唇が印象的だった。 「あ。」 ふいに吹いた春風に、知広くんの持っていた入学式 […]
ちいさいころは、おかあさんがいませんでしたが、おとうさんとしあわせにくらしていました。 きのうは、となりにすんでるゆきちゃんにすきだといわれました。 きょうは、としうえのかおりちゃんにすきだといわれました。 でもぼくはど […]
「諦めないわけじゃないんだよ!?ストーカーじゃないんだから!!!すみませーん!焼酎2つと!!!あとウィスキー…ロックで!!!」 生ビールのジョッキを煽って、注文したぐらいから記憶は曖昧。 善之介が飲みに誘ってくれたもんだ […]
オレがさよ子にフラれたのは、大学2年の秋だった。 なんでも好きな男がいるのだそうだ。 さよ子は同じゼミの同級生だ。 彼氏いないってリサーチぐらいはしてたし。 いい感じで仲よくなれてると思ってたけど、俺は「いい友だち」らし […]
R1818歳未満の方は移動してください。 この作品には[ボーイズラブ要素][暴力表現]が含まれております。 あらすじ 『マワタデクルム。』番外編。 大学生、春野知広(法学部)と佐々木善之介(医学部)のほのぼのエッチな一年 […]
R1818歳未満の方は移動してください。 この作品には[ボーイズラブ要素][暴力表現]が含まれております。 あらすじ 坂本球太郎、通称「キング」はゲイビ男優。 大学の同級生、春野知広に失恋し、勃起不全。 ゲイビ男優として […]