今夜からのアダムス男爵警護計画会議を兼ねたビニスティ氏との昼食を終えて自室へ戻る途中、アーネストが煙草が吸いたいと言うので喫煙室に寄るついでに、せっかく自由に動き回れる機会だから、私たちは食堂や図書館などを回れるところを […]
いい気分でお腹を満たした私は、鼻唄を歌いながら部屋に入り、アーネストに断りもなく我が物のようにベッドに身体を投げ出し、気持ちよく大の字になった。最高に幸せだ。 アーネストはアーネストで、ベッドを勝手に占拠している私の方は […]
私たちを含め、被害者アーサー・アダムスの関係者たちが、夕食を取りに各々の部屋に帰るべく席を立ち、引き上げ始めたその時だった。 「君たち、もしよかったら食事に付き合ってくれんかね?」 男性にしては高めのよく通る大きな声が、 […]
食堂に入るとまず目に入るのは、中央にある大階段であり、降りてすぐ目の前の大きな窓は甲板へと続いている。 その奥の壁には、4メートル四方はあるであろう。天井まで届く高さの、大きな絵画が掛かかっていた。 絵に描かれているのは […]
「ダイナマイトがあるって、なんで分かったんだ?」 デュムーリエ警部たちを部屋から送り出した後、私は扉を閉めながら、アーネストに話しかけた。 「……」 アーネストは、左手で頬杖をつき脚を組んで、ソファに深く凭《もた》れてい […]
アーネストは、自分には少し大きめのズボンを貸してくれたようだが、背が彼よりも5センチばかり高く筋肉質な体型をしている私には少しきつい。股回りがパンパンに張っているのと丈が若干短いのが気にはなったが、まあ、なんとか入ること […]
濃い紫色の空には大きな星がひとつキラキラと瞬いている。瞬く星の横にはうっすらと細く青白い月が弧を描いていた。 三月とはいえ未明の空の下、空気は冷たく、潮風が頬を濡らす。船酔いでのぼせ上がってぼんやりした私の頭を冷やすのに […]
お疲れさまです、こんばんは。 お彼岸三連休中日ですね。 昨日はお墓参りとか行ってきましたよ。 シモガケでございますー 今日は、美容院行ったり、秋用の化粧品購入したりしておりました。 美容デーでございます。 購入したのはA […]
蜘蛛の話を覚えているだろうか? 蜘蛛の巣に蝶が引っ掛かっている。 そのまま放っておくと、やがて蝶は蜘蛛に補食されてしまうのだけれども、どうするかって話。 君はかわいそうに思って蝶を逃がしてやるだろうか? オレは多分、違う […]
お疲れさまです。こんにちは。 夏の疲れがドッと出てます…… 疲れすぎて更新飛ばしてしまいました、シモガケでございますー。 最近涼しくなって、幾分過ごしやすくなってきましたけども。 肌荒れはしてるし、髪はパサついてるし…… […]
春野知広は、裸でベッドに横たわったまま、激しく求め合い、濃厚に愛し合った余韻に浸っていた。 力強く突かれた臀部の刺激と、精液で汚されぬるぬるとした感触すら心地よい。 そんな知広の髪を、頬を、しばらく撫でていた善之介が、お […]
「はっ…はっ…はっ…あんっ…あ…」 知広は善之介の上に乗り、腰をぎこちなく揺らし始めた。 ベッドがギッシギッシと音をたてる。 「…善之介、気持ちいい?」 知広が大きく息を吐きながら、切なげに尋ねる。 「…ん…気持ちいい… […]
「うっ…うんっ…うっ…」 知広は善之介の名前を呼びながら泣いていた。 「…善之介…善之介。」 ディルドで自らの出し入れするもののなかなかイクこともできず、中途半端に肉欲が刺激され、ぼんやりと感じることしかできなかった。 […]
「…善之介…オレのこと玩具にするの?」 電話口の向こうから知広の悲しみに満ちた震える声が聞こえる。 「嫌ならいいけど。」 善之介は鬼畜にも言い放った。 「…いい時間だし。電話も切るね。」 「ちょっ…ちょっと待って…」 知 […]
本当に望んでいた、予期せぬ喜びが訪れると、感情は言葉にならない。 拭っても拭っても、頬を伝い続ける涙を善之介は堪えることができなかった。 …と同時に、むくむくと沸き上がる情欲の炎。 「…善之介聞いてる?」 電話の向こうの […]
お疲れさまです、こんにちは。 先週末は木曜日から三日連続研修に加えて、本日法事でした。 シモガケでございますー 9/13(金)は中秋の名月とのことでしたけども、あいにくの雨。。。 代わりと言ってはなんですが、ほんとの満月 […]
佐々木善之介がホテルに戻ると、シャワーを浴びた。 頭からシャワーを黙々と浴び、気持ちの整理をしたかった。 髪を拭きながらバスルームから出てきたそのとき、LINEの着信が鳴った。 春野知広からの着信だった。 「…もしもし? […]
「…撮影ってなんの撮影?」 黒塗りの車を見送りながら、善之介が口を開く。 悠希は黙って俯いた。 「………」 俯く悠希を、怒ったようにしかめっ面をして善之介が見つめる。 「ふっ…」 それを見て坂本が鼻で笑う。 「…お前に関 […]
睨み付ける坂本の顔を、善之介もじっと見つめ返した。 悠希はどうすることもできず、二人をまごまごと見守っていた。 「…キング!なにやってんだ!?!?!?」 黒スーツの男が駆け寄ってくる。 スタッフと思わしき複数人の男たちも […]
佐々木善之介が家を出てから3週間が経った。 知広のいる家に帰るでもなく、シティホテルを転々としていた。 この日も授業が終わると、歓楽街に赴き適当に夕食を済ませ、ホテルに帰ろうとしていた。 LINEには知広から「会って話し […]
学食を出てから、村瀬悠希の胸はざわつき続けていた。 佐々木善之介の前では平静を装い去ってきたものの、出席した授業中はずっと上の空だった。 佐々木くんとともぴょんが距離を置く。 それは自分のせいでもあるのだろうかと悠希は良 […]
「…春野くん?」 トイレから部屋に戻った知広に、昭仁が気づいた。 「…あ…ごめん。起こしちゃった?」 起こさぬようにこっそり入ってきたつもりだった知広が謝る。 「…トイレ?」 「…うん」 扉から部屋の奥へ入ってきた知広の […]
トイレの窓からは月がきれいに見える。 薄闇のなか、月光がほのかに差し込んでいる。 夜明け前の底冷えがして寒々しく感じられ、知広は、早くここから抜け出したいと思った。 ―善之助… 知広は自らの股間に手を伸ばし、ゆっくりと上 […]
お疲れさまです、こんばんは。 『あなたの番です』最終回、視聴率が19%越えたそうで。 そんなおもしろかったんですか??? 観てないから分からないです。 シモガケでございますー。 はるたん以降、田中圭出すぎててねー…… 個 […]
お疲れさまです、こんにちは。 昼休み中です。眠い…… シモガケでございますー。 あ。そういえば。 SixTONES & Snow Man主演『映画 少年たち』の円盤化が決定しましたねDVD&Blu-rayが12/ […]
知広が目覚めると毛布がかけられていて、隣のベッドから昭仁の寝息が聞こえていた。 泣き疲れて寝てしまっていたようだ。 時計を見ると午前四時。 知広は毛布にくるまりなおした。 ―善之介はどうしているだろう? 善之介のことがぼ […]
お疲れさまです、こんばんは。 暑いですね……小説も書く気力なくだらだらしてます。。。 シモガケでございますー 東京ではペーパードライバーだったワタクシ。 田舎に戻ってきたら自動車社会すぎて/(^o^)\ 本日はペーパード […]
おはようございます。 ねーむーいー。 眠すぎて、昨日はパソコン立ち上げるだけ立ち上げて、小説書きもせず寝てしまっていました。 シモガケでございますー アルファポリスにて連載中の『アルカマル戦記』。 ストックなしの自転車操 […]
大学敷地内の奥に、昭仁の住む学生寮はある。 相も変わらず靴が散らばる、雑然とした玄関を通り抜け、階段を昇る。 入来昭仁の部屋は2階にあった。 知広がこの部屋に来るのは、善之助の家から逃げてたとき以来二度目だ。 「…ありが […]
お疲れさまです、こんばんは。 疲労困憊すぎて、King & Princeの曲でも聞いて小説でも書くかと。 聞いた勢いで、今月末で切れる予定だったFCの更新をしてしまいました。 シモガケでございますー 本日夏期休で […]
暖かくはなっていているものの、日が沈むと風が冷たい。 キャップをかぶりうつむき加減なのでよくは見えないが、泣き腫らした目が痛々しい。 何も話しかけない昭仁の後ろを、知広はただただついて歩いた。 「はい。」 カフェテリア脇 […]
「や…あっ!!!」 壁に追い詰められながら、知広は無我夢中で腕を伸ばして抵抗した。 殴られた衝撃で、頭は朦朧とする。 「オレのものになれ!」 坂本が知広の両腕を掴み、壁に押し付け、唇にむしゃぶりつく。 「んっ…ふっ…!」 […]
乾燥して埃っぽい教室は西陽が差し込んで、オレンジ色に染まっていた。 机や椅子の長い影ができている。 知広は教室の後ろで壁にもたれ、坂本の求めるがまま唇を許しながら、影が伸びていくのをぼんやりと眺めていた。 「…はぁ。」 […]
お疲れさまです、こんにちは。 一年あっという間……もう九月に入りましたね。 シモガケでございますー アルファポリスの「第12回ファンタジー小説大賞」の〆切が9月末に迫ってまして……同じ文字書くなら、ブログよりも小説!!! […]
後ろから3列目の窓際。 大教室での講義の時間の坂本の定位置だ。 この日も坂本は、講義を流し聞きしながら、ぼんやりと窓の外を眺めていた。 晴れた空を雲が流れていく。 いつものようにぼんやりと外を眺めてはいるが、頭のなかは知 […]
「…は、春野くんに悪いから。」 善之介に他意はないと思うのだが、今の悠希には抵抗があった。 善之介が沈黙する。 長い沈黙が続き、次の授業が始りそうだった。 人が疎らになり始める。 「そろそろ僕らも行こうか…」 この場から […]