坂本が重い瞼を開くと、薄明かりのなか、5、6人の人影が見えた。
瞼は腫れぼったくズキズキ痛む。
先程殴られた影響だろうか。
坂本の瞼は大きく腫れ上がっていた。
「………う。」
坂本は身を起こそうとしたが手足を縛られ、辛うじて上半身を動かすのがやっとだった。
こめかみからだらだらと、汗と血が混ざって流れていく。
「…あ。」
ごそごそと動き始めた坂本に男達が気づく。
「王子様、お目覚めだぜ。」
嘲笑うようにひとりが言った。
「…ちょうどいい。」
本郷が口を開く。
「輪姦(まわ)してる最中の動画、お前に送りつけようと思ってたけど、目の前でかわいい悠希クン、輪姦(まわ)してやるよ。」
悠希の猿轡が取られる。
「…キングッ!!!」
悠希が坂本の方に向かって泣き叫ぶ。
「キングりテメェの心配したほうがいいんじゃないの?」
男達が鼻で笑う。
「…オラッ!立てよ!!!」
悠希は腕と脚を繋がれた鎖を引っ張られ膝だちにさせられた。
目の前には見ず知らずの男の怒張したペニスがズボンから引き摺り出された。
「咥えろ!!!」
悠希の口に無理矢理ペニスが捩じ込まれ、喉の奥がに当たる。
悠希はえずきながらも、首を横に激しく振って抵抗した。
「…この!!!!!」
ペニスが抜かれ、悠希は思い切り横っ面を拳で殴られた。
悠希が横に吹っ飛び、坂本の足元に倒れ込んだ。
「辞めろ!!!!!」
叫ぶ坂本に腹に蹴りが入る。
「…カッ………はっ!」
胃液が逆流して坂本は咳き込んだ。
「ギャラリーは黙って見てろよ。おいっ!お前らこいつの頭を抑えとけ!!!」
悠希の抵抗も虚しく、頭が固定され、開かれた口に再びペニスが挿入される。
「歯たてんじゃねぇよ…」
男がうっとりと悠希の口内を味わう。
「…歯たてたら、ケツマンコいきなりぐちゃぐちゃに犯すぞ!」
男が腰を動かし始めた。
喉の奥が刺激され、悠希は涙目になっていた。
「舌動かせよ、舌。」
腰の動きが早くなる。
「…んっ!…んっ!…んっ!…んっ!………」
悠希は泣きながら男が口内を掻き回すがままにされていた。
「…う。出る。」
男は腰を悠希の顔に打ち付け、ぶるるっと一瞬身震いした。
…と同時に悠希の喉奥に生臭い精子がぶちまけられる。
「…うぇっ!!!………えっ!!!!!」
突然のことに悠希は噎せ返りながら、飲み込むことができないまま、たまらず嘔吐した。
「吐いてんじゃねーよ!飲み込め!!!バーカ!!!!!」
悠希は後頭部を思いっきり叩かれた。
勢いで、四つん這いになる。
「山本さーん。そろそろオレらもヤらしてもらっていいっすか?」
男が悠希の腰をさわり始めた。
悠希の身体を悪寒が走ると共に、甘い刺激で股間が痺れる。
「上と下から挿入(イ)れるか~。いーねー。」
先程悠希にイマラチオさせていた山本と呼ばれた男が満足げに立ち上がった。
「沖田と芝田でヤれよ~。」
「芝田、先にケツに挿入(イ)れてやれよ。」
悠希の腰を掴んでいた芝田と呼ばれた男は、悠希の尻を押し広げ、肛門を顕にさせる。
空気に触れ、悠希は続々した。
「悠希クン、見られるだけで半勃ちかよ。」
別の男が笑いながら悠希のペニスを指で弾く。
「んじゃ、オレ、お先にいただくぜぇ。…お、キツキツだな………」
芝田がペニスの先を悠希の肛門にピタリとあてがい、挿入しようと押し広げる。
悠希がアナルに圧迫感を感じ、ペニスがさらにピクリと勃ちあがったその時だった。
「キングッ!!!!!!!!!」
遠くで坂本を呼ぶ声が聞こえた。
バタバタと人が駆け込んでくる音。
朦朧とする意識の中、悠希は遠くからパトカーのサイレンを聞いたような気がした。