「…なんでもするから!!!」
さよ子のほうに向かおうとする善之介にすがりつき、オレは懇願した。
「なんでもするからさよ子には手をあげないでくれよ…」
善之介は目を細めてオレを見た。
「…じゃあ、舐めて気持ちよくしてよ。」
オレはさよ子のほうを見た。
こちらを見たさよ子と目が合う。
それに気づいてか、気づかないのか、善之介が続けた。
「フェラしてよ。」
オレはさよ子から目をそらした。
…やるしかない。
善之介のズボンのチャックを降ろし、善之介のソレを取りだし、舌で舐め始めた。
「…くわえて。」
戸惑いながら、先のほうをくわえる。
ソレはぬるぬるしていて、しょっぱくて生臭く、初めてのオレはすぐに鼻を背けたくなったが、善之介は続けた。
「もっと奥までくわえてよ。」
オレはできるだけ息をとめ、喉の奥までくわえこんだ。
舌が押さえつけられ、オエッとなる。
涙目になりながら、上目遣いに善之介を見上げる。
善之介はオレの頭を押さえつけ、腰を前後し始めた。
喉の奥を突かれ、吐きそうになるけれども、オレは一生懸命舌を動かした。
「…はぁ。」
善之介の息が荒くなり、腰の動きも早くなる。
「…もぉ…あ…」
善之介がオレの頭から手を離す。
オレは、くわえてたのを離し、大きくぷはっと息をした。
よだれがダラッと口から顎を伝う。
「ともぴょん、入れさせて…」
善之介はオレの上半身を押し倒し、ズボンを急いで降ろし始めた。
「ちょ、ちょ、ちょっと…」
オレはズボンに手をかけた。
「ともぴょん、フェラしながら自分も勃ってたの?」
善之介がニヤニヤする。
「女の子に見られながら、男にフェラして興奮してたんだ。」
わざとさよ子に聞こえるように言ったのだろうか?
オレは真っ赤になって、下を向いた。
「このままさよ子ちゃんに見られながらヤったら、ともぴょんもっと興奮する…」
「…イヤだ!!!」
オレは慌てて声を荒げた。
「…だって。」
善之介が振り返り、さよ子に言う。
唖然としていたさよ子が、驚いて我に返る。
「向こう行けよ。」
さよ子がキョロキョロして、モタモタしていた。
「ま、待てよ!!!」
イライラした善之介はベッドの脇にある時計を手にし、さよ子に投げつけようとするのを必死にとめた。
「さよ子、早くっ…善之介!!!」
オレは善之介に首に腕を回し、キスをした。
舌を入れ、口腔内を舐め回すと、善之介が舌を絡めてきた。
「…ふ…」
舌を入れ直しながら、さよ子が風呂場のほうに這っていくのを横目で見つつ、オレは善之介とベッドに倒れこんだ。