干からびた蛹

「…ちょ、ちょっと!…善之介!?どーしたの!?!?!?」

善之介は知広の手をつかんでずんずん歩いていく。

「腕痛ってーよ!善之介!?離してよ。」

善之介はトイレに入ると友広を個室に投げ入れ、後ろ手に鍵をかけた。
知広は個室の奥に追い込まれ、壁を背に、睨まれた蛙のように動けずにいた。
これから起こることに観念したかのように顔を歪ませ、すでに泣きそうだった。

「ともぴょん、女と別れたと思ったら、次は男を誘惑するの!?」

「べ…別に誘惑してないじゃん!」

「ともぴょんにそのつもりなくても!」

善之介が壁に手をかけ、知広を追い詰める。

「ともぴょんにそのつもりなくても、相手はその気かもしれないじゃん!オレみたいに!!!」

善之介は隅に追い詰めた知広の唇を強引に貪った。

「…いやっ!」

知広が頭をふって、善之介を振りほどこうとする。

「こんなところじゃ嫌だ!!!」

「嫌じゃないでしょ!!!」

善之介が知広の両腕を壁に押さえ込んで言う。

「公衆便所みたいに次から次へと…!!!」

「違っ…あっ…!」

逃げようとする知広を抱え込み、善之介はズボンのなかをまさぐった。

「いっ…あっ…あああっ!!!」

後ろから、知広の尻の割れ目を押し広げ異物が侵入してくる。

「あっ…あっ…あっ…あっ…」

荒々しい息づかいとともに、ペシンペシンとリズミカルに腰を打ち付ける音と呼応し、知広の悲鳴が上がる。
苦痛なのか快楽なのか、間に、すすり泣きが漏れる。

「…や…あんっ!あんっ!あっあっ!!!」

善之介の腰の動きにあわせてあえぎ声は早まる。
後ろから突かれるのに耐えきれず、ガクガクと膝が震え、知広は壁にしがみつくことで、床にへたりこむのを必死に耐えた。

「いっ…あっあっ!あああああ!!!」

ずるずると壁を伝い、ドサッと床に座り込む音が聞こえた。
そして、ズボンのジッパーをあげ、カチャカチャとベルトを締める音。

「うわっ!」

個室のドアから、外に突き飛ばされた知広はドアの前に立っていた男にぶつかった。
知広はシャツの前ははだけ、ズボンに裾を入れきれていないのを急いで直そうとした。

男は肩まで伸びたレイヤーの入った髪を外はねにした、色の黒い、いかにもチャラチャラした男だ。
ガタイはよく、身長は善之介と大きくは変わらない。

善之介が一瞥すると、両手を肩の高さにあげ、無抵抗ですと言わんばかりのジェスチャーを見せた。

「ともぴょん、行くよ。」

善之介のあとを追って知広も小走りに走っていくのを、男は見送った。

 

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