春野知広は、裸でベッドに横たわったまま、激しく求め合い、濃厚に愛し合った余韻に浸っていた。
力強く突かれた臀部の刺激と、精液で汚されぬるぬるとした感触すら心地よい。
そんな知広の髪を、頬を、しばらく撫でていた善之介が、おもむろに立ち上がろうする。
「どこ行くの?」
知広が半身を起こして、寂しげに、心配そうな声をかける。
「シャワー浴びてくるだけだよ。」
善之介が知広の頬を撫で、優しくキスをする。
唇を離そうとすると、さらに苦しいほどディープなキスをねだる知広を、善之介は静止した。
「離れたくない…」
知広の目から涙がポロリと零れた。
「…そばにいてよ。」
「…うん。」
善之介が親指で、知広の涙を拭う。
「善之介…好きだよ………愛してる。」