A King’s Blessing

「…つーかさ。」

坂本は強く抱き締めていた悠希の身体を少し離し、悠希の顔を正面から見た。

「忘れさせてくれる?」

悠希は黙って頷いた。
瞳を閉じる悠希に、坂本は顔を近づけ、右手で頬を撫でて、口づけをした。
軽い口づけのあと、唇から吐息が漏れる。
坂本は右手で悠希の頬をゆっくり撫でながら、瞳を見つめた。

悠希の瞳の奥には坂本が映っていた。
坂本の瞳の奥には悠希が映っていた。
お互いの瞳のなかの自分の存在を、二人は認めた。

「愛してる。」

悠希の瞳に映る自分の顔を、しっかりと見ながら坂本が話す。
坂本の瞳に映る自分の顔が恥ずかしくて、自信がなくて、悠希は目を背けた。

「…ともぴょんの代わりに、僕、なれるかな。」

坂本が、悠希の頬を撫でる手を止めた。

「…ともぴょんの代わりになんて、ならなくていい。」

悠希は再び、坂本の目に映る自らの姿を見た。

「お前はお前のままで、オレのものになって。」

悠希の瞳が涙で潤み、さっきまでしっかりと映っていた坂本の顔が歪む。
涙が零れる前に、坂本は悠希にキスをした。

「…村瀬」

坂本は餓えた狼のように何度も悠希に唇を合わせた。

「………村瀬………ん…ふっ………村瀬………」

坂本は唇を貪りながら、悠希をベッドに押し倒した。

「…こ、ここ、病院だよ。」

悠希は冷静になって震えた声で坂本に訴える。

「病院だからさ…」

坂本が悠希の上に馬乗りになって、ペロリと唇を舌舐めずりする。

「村瀬、オレ、治せんじゃん?」

自分に浴びせられる坂本の熱を帯びた視線に、悠希はどぎまぎして目を逸らせた。
坂本のデニムの股間が怒張しているのが目に入る。

「キング…」

悠希は坂本の顔を見上げ、後頭部に腕を回した。
唇と唇、舌と舌がが絡まり合う。

「………う…ふ………はぁ………」

坂本は唇を離し、舌を悠希の耳元に這わせた。

「…んっ!」

ゾワゾワと沸き上がる感触に、悠希はピクリと身体を震わせた。
坂本は耳から首筋へと下で愛撫しながら、左手で、悠希の前開きの病衣を下へと脱がせていく。

「病院でチンコ勃たせてさ…やらし………」

坂本が悠希の下腹部をまさぐりながら耳元で囁いた。

「…キ、キングだって………」

悠希は坂本のデニムのボタンを右手で外し、ジッパーを下ろしていく。
硬く、下腹部に着きそうなほど反り返った坂本自身を、悠希は手でさすり始めた。
悠希の手のなかで、坂本の男根がピクピクと震える。

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