坂本がふっとやさしく微笑みかける。
悠希の細い肩を抱きながら、後ろへ倒し、両脚を持ち上げた。
「挿れるよ?」
悠希の尻の穴に、硬くなった坂本自身が押し当てられる。
悠希は瞳を閉じた。
「………あっ」
悠希が背後のシーツを掴んで身をよじる。
「大丈夫?痛い?」
坂本が驚いて腰を退こうとするのを悠希は制止した。
「…だい………丈夫。」
悠希はぱちくりと目をしばたたかせて、上目遣いに坂本の顔を見た。
「平気だから、もっと奥まで挿れて。」
途中まで挿入した坂本も、悠希の締め付けに我慢ができそうにない。余裕ぶっこいてはいられないと、内心は思っていた。
「…力、抜いてね。」
焦りを感じながら、坂本は慎重に腰を進めた。
奥まで、坂本の男根が挿入される。
悠希ははぁとひとつ、ため息をついた。
「動かしていい?」
坂本はしばらく挿して動かさずにいたが、慣れてきた頃に、声をかけた。
悠希が頷く。
坂本はゆっくりと腰を動かし始めた。
前後に揺らす度に、病院のベッドがギッシギッシと音を建てる。
「痛くない?」
悠希は首を縦に振った。
「………あっ………はっ………んっ………」
―――坂本のチンコが僕に入ってる。
坂本の動きを感じながら、悠希は胸を熱く高鳴らせた。
坂本も熱に浮かされたように、顔を紅潮させていた。
「…ねぇ………あっ………キング?」
荒々しい息づかいの合間に、途切れ途切れに、悠希が坂本の名前を呼ぶ。
「…はぁ………何?」
坂本が腰を動かしながら、悠希の見下ろしている。
「………僕のなか、気持ちいい?……………ひゃ!うんっ!!!」
坂本は悠希の奥に男根を挿し込み、少し掻き回した。
「…そんなこと………聞くなんて、余裕だね。」
坂本は悠希が感じるところを突き始めた。
「………あっ!…あっ!…あっ!………あぅん!!!」
前立腺を刺激され、あまりの気持ちよさに悠希が涙声を上げる。
「…先、このままイかせちゃおっか?」
坂本が自らの唇をペロリと舌舐めずりして、いたずらっぽく笑う。
「………あっ!………はぁ!………意地悪………」
「だってさー。」
瞳を潤ませ恨めしそうに見つめる悠希に、坂本が答える。
「スゲェ気持ちいいんだもん。」
坂本が腰を動かす。
「オレの方が先イきそ。」
坂本がニヤリと笑って、いっそう激しく腰を振り始めた。
「…あっ…あっ…あっ…あっ…あっ!」
悠希が激しく身をよじらせる。
頭がボンヤリして、悠希は股間だけがピクピクとひきつるのを感じていた。
「…あ………ん…………うっ!………ああああああ!!!」
身体がビクンと痙攣した。
―――気持ちいい。
えもいわれぬ解放感に包まれる。
と、同時に、悠希は尻のなかがぬるぬると温かくなっていくのを感じた。