「お、いいツラしてんな~。」
悠希が横たわる薄暗い部屋へと、本郷が入ってきた。
手には携帯電話のカメラを構えている。
「艶かしいね~。」
携帯電話の動画で撮影されていることに、悠希は気づいた。
「んんんー!」
―――辞めて!
悠希が必死になって本郷に訴えようとした。
「んー?何言ってんのかさっぱり分かんね。」
本郷がニヤリと笑う。
本郷は憎々しげに悠希の乳首をギリギリつねった。
「んんっ!」
精神的にも肉体的にも苦痛なのに、身体は思いもよらない反応をする。
悠希のぺニスが熱くなり、勃起する。
「…くくく。悠希クン、変態だねぇ。こんな状態で勃起するとか。」
本郷は楽しそうに笑い、悠希の勃起したぺニスを指で弾いた。
「んんっ…」
悠希は涙目で本郷を睨む。
本郷は構わず悠希のぺニスを手でしごき始めた。
自分の身体であって自分の身体ではないのだと、悠希は気づく。
「………んっ!………んっ!………んっ!………んっ!」
心は強く拒んでいるのに、身体は悠希の思いもよらない反応をする。
「腰、浮いてきてるぜ。」
「………んっ!………んっ!」
「拘束されて感じまくるとか、マジ気持ちの悪ぃ男だな。」
悠希のぺニスは怒張し、ぬるぬると体液が流れ始めた。
本郷の手の動きが早くなる。
「………んっ!………んっ!………んっ!んんっー!!!!!」
悠希は勢いよく射精した。
「汚ねーな…」
本郷はニヤニヤしながら手を水道で洗って、隣に置いてある椅子に座り、悠希の携帯電話を弄り始めた。
悠希は身を横たえ、自分の下腹部がが濡れているのを感じながら、情けなく、ボロボロ涙を流し続けていた。
「こんなことで泣くんじゃねーよ。」
本郷が微笑みを浮かべながら悠希に声をかける。
「まだまだこれからが本番だぜ。」
本郷がLINEの画面を見せる。
そこには拘束具を纏った全裸の自分の動画が複数。
バックから撮られた肛門全開の画像、勃起したぺニスが強調された画像、射精した後の下腹部を濡らした画像、そして気絶した顔のアップ画像などを、自分のアカウントから流されていた。
そして
「M男デビューしました。はるきです。見ず知らずのご主人様たちに輪姦(まわ)されて汁まみれになりたいです。ユルユルに弛緩したケツマンに生ペニスをぶち込んで中出ししまくってください。」
というコメントが載せられていた。
悠希は愕然とした。
そして、みるみる顔が蒼白となる。
「オレの知ってる鬼畜どもに送ったからさー。たっぷりかわいがってもらいなよ、悠希クン。」
絶望の色が悠希の顔に滲んでいる。
「…おっと、そうそう。」
本郷が小瓶を持ってきた。
悠希の鼻元で開く。
刺激臭がして、身体中に血が巡り、ドッと熱くなる。
「んーーーーーーー!んーーーーーーー!」
―――身体が熱い。
「んーーーーーーー!んーーーーーーー!」
「二度とキングの前に顔出しできないようにしてやんよ!!!」
本郷は楽しそうに笑い狂っていた。