坂本はトイレを出て、悠希の手首を掴んでぐんぐん大股で歩いた。
悠希は前につんのめりながら坂本に引っ張られる格好だ。
背面から外国人が聞いたことのない言葉で叫んでいるのが聞こえた。

クラブを出ても坂本は歩を緩めることはなかった。
迷うこともなく、行き先が決まっているかのように、うらびれた通りをずんずん進んでいく。

「すいませーん、空いてますか?」

ラブホテルの受付のおばさんに話しかけるのに、坂本は少し身を屈めた。

「603か302か。」

「603で。えー…と、4時間。」

「6,000円ね。」

坂本は後ろポケットから黒い革財布を出し、6,000円を支払った。
白い長い棒状のキーホルダーがついた、いかにも昭和風な鍵を受け取る。

いかにも昭和風なエレベーターが開くと、埃っぽい臭いがした。
黄ばんだ蛍光灯がチカチカする。

坂本は6階を押し、大きく息をついた。
悠希とはクラブのトイレを出て以降、目を合わせてくれない。
悠希は坂本の後ろに立って瞳を伏せていた。

エレベーターを降りると狭い廊下になっていて、1フロアに3室あることが一目で見てとれた。
603号室は最も奥にあった。

扉を開けると四畳半ほどの部屋にダブルベッドが置かれており、さらに奥がシャワールームになっているようだった。

坂本は慣れた手つきでハンガーを手に取り上着を掛けた。
モダンなオシャレさとは程遠い、昭和感溢れる寂れたこのホテルには何度も来ているのだろうかと、悠希は思った。

「…さて。」

坂本はベッドに腰かけ、左側を叩いた。

「隣、座んなよ。」

「…う、うん。」

おずおずと坂本の隣に腰かける悠希の肩に、坂本は腕を回した。
唇を近づけ、キス。
フレンチキスを2回ほど繰り返したあと、3回目で、坂本が舌を深く絡めてきた。

「…ぷ、は…。」

大きく息をつき、唇を離した悠希は、今度は自ら坂本を求めた。
坂本はキスをしながら悠希の着衣を脱がせ、ベッドに押し倒した。

「…あ…はぁ。」

坂本が悠希の唇にむしゃぶりつき、顎から首筋を愛撫した。

「ん…ふぅん。」

悠希が切ない声をあげる。
悠希のチンコはビンビンに腫れ上がり、もっと気持ちよくなりたいと我慢汁を漏らしていた。

「…すげぇね、案外。」

坂本は悠希のズボンを脱がせながら感心した。

「あ…そんな、マジマジ見ないでよ、恥ずかしいから。」

悠希は、坂本の股間へ目をやった。
ゲイビデオの時ほどの膨らみは足りないと思った。

「キングも…気持ちよくなって。」

悠希は坂本のデニムをずらし、半ダチになったチンコをチロチロと舐め始めた。

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